痛みや発熱はいつ起こるか分かりません。それに現代人の多くは、たとえつらくても仕事を休むことが難しいのです。
だからこそ、症状を和らげてくれる解熱鎮痛消炎剤に対する知識は持っておく方がよいでしょう。

ロキソニンもそんなお薬の一つです。どのようなメカニズムで効くのでしょうか。どのような効果効能を発揮するのでしょう。
2011年には市販薬でロキソニンSというのが出ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。

ロキソニンの効果が出る仕組み

ロキソニンは、ロキソプロフェンナトリウム水和物が主成分の薬です。
服用することで大抵の方が30分以内に効果を得ることができ、痛みや発熱によるストレスから解放されることでしょう。

痛みや発熱というのは、体内物質のプロスタグランジン・PGが生成されることで起こります。
これを作りだすのに必要となるのがシクロオキシゲナーゼ・COXという成分です。
ロキソニンにはシクロオキシゲナーゼを阻害する効果があることから結果的にプロスタグランジンも作られず、ストレスがなくなるという仕組みとなっているのです。

鎮痛や抗炎症・解熱を目的としてさまざまな薬がありますが、ロキソニンの持つ仕組みはその中でも鎮痛作用が強力とされます。
つらい痛みをどうにかしたいというときに服用してみてください。痛みから解放されることでしょう。

薬は効果が強い分、どうしても副作用も起こりやすいです。
ただ、ロキソニンはプロドラッグ製剤であり胃腸での副作用は起こりにくくなっています。
服用した薬が消化管から体内に吸収される前までは効果が発揮されず、体内に吸収されてから効果を発揮する成分に変換される、これがプロドラッグ製剤です。
我々の身体を守るためというよりも、主成分のロキソプロフェンナトリウム水和物が胃粘膜刺激作用に弱いことからこのような仕組みになっています。
その結果として非ステロイド性消炎鎮痛剤よりも胃腸が弱い方にも使いやすくなっているというわけです。

ただし、副作用がまったくないというわけではなく、市販薬のロキソニンSを使った結果、解熱効果が強く出すぎて過度の体温低下があったり、虚脱や四肢冷却が起こったりという例もあります。
胃腸の症状やむくみも出ないわけではありません。
処方薬のロキソニンの場合も消化器症状やむくみ・じんましん・かゆみ・発疹など報告されているため注意しましょう。
まれにアナフィラキシーや喘息発作・急性腎不全といった重篤な副作用も出ることもあります。
用法用量を守って服用し、なにかあれば医師に相談してください。
妊婦や授乳中の方が使用したいというときは市販薬よりも医師処方の薬の方をおすすめします。
手軽に購入出来る薬となっていますが、やはり医薬品である以上は危険性もあるのです。

ロキソニンと市販薬ロキソニンSの違い

市販薬のロキソニンSは2011年に登場しました。どちらも有効成分はロキソプロフェン、違いはありません。
成分量も添加物も錠剤の大きさも剤形もすべて同じなのです。
錠剤の割線や刻印といった外観に若干の違いがあるのみです。成分が同じである以上は、どちらも同じ効果が得られます。

ただ、医療用のロキソニンは医師の診断の元で処方されないと手に入れることはできません。
たとえば変形性関節炎・歯痛などの痛みの消炎や鎮痛のために、たとえば手術や抜歯後の消炎や鎮痛で、急性上気道炎の解熱・鎮痛に、そんなときに出される薬なのです。
それぞれの症状によって服用量は違ってきます。医師の指示を守って服用することが大事です。

ロキソニンSの登場により、日常的な痛みにも手軽に使用できるようになりました。
頭痛や発熱がある状態で病院まで行くのは大変ですが、臨時的に収めることができます。
生理痛のたびに病院に駆け込む必要もなくなりました。ただしこちらは短期の服用を目的とされているものです。
病院に行く時間がなくとりあえず痛みを抑えたい・緊急の症状に対処したいというときだけ臨時的に購入して服用しましょう。
たとえ服用しても症状が改善されず、症状がひどくて痛みが治まらないというときにはすぐに病院を受診することをおすすめします。

市販薬ロキソニンSは頭痛や生理痛・関節の痛み・神経痛・筋肉痛・肩こり・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・悪寒や発熱時の解熱、と幅広く対応してくれます。
服用してすぐに治まるならよいのですが、実は重篤な病気の初期症状だったということだってあるのです。

ロキソニンは医師の処方により服用量が決められますが、ロキソニンSは1日に服用回数は2回まで、1回の服用量は1錠となっています。
服用間隔は4時間以上空けるようにしましょう。再度症状が現れた場合に3回目の服用はできます。
とはいえ、それ以上は自己判断で薬の量を増やすのは危険なのでやめておきましょう。15歳未満の方の服用は禁止されています。
妊娠中など自身の状態がいつもと違うときには病院で処方してもらった方が安心です。

ロキソニンもロキソニンSもどちらも、なるべく空腹時はさけて服用するようにしてください。
プロドラッグ製剤ではあるものの、胃への影響がまったくないとは限りません。

ロキソニンの価格相場

市販薬と処方薬、同じ成分の同じ薬であるなら、できるだけ安く手に入れたいものです。

病院で処方してもらう場合、ロキソニンの価格相場は1錠17.5円、12錠で210円となります。
一方、市販薬のロキソニンSとなると12錠が500円から600円程度、価格相場だけ見ると市販薬の方がお得そうです。

更には、病院では薬代だけでなく診察料や薬局での費用というのも発生します。
診察料1000円、薬局での費用250円くらいをプラスすると市販薬との価格差は開くばかりです。
国費負担で2500円ほど支払ってもらっているとはいえ、1250円というのは大きな金額です。

とはいえ、薬代と合わせて1500円弱、その額すべて支払うとは限りません。
なぜなら保険の対象となるため3割負担なら薬代は12錠で70円程度となるからです。
高齢者や小さなお子さんだと場合によっては0割負担、そうなると病院で処方してもらう方が安くなります。
一度に50錠も100錠もまとめ買いするなら、処方薬の方が安くなるのです。

とはいえそんなにたくさん一度に病院で出してもらえることはまずないでしょう。
それに、そこに行くまでの交通費なども考えなければなりません。どちらがお得かはケースバイケースです。
新患なのか、再診なのか、など同じ症状で行くにしても状況により金額は違ってきます。

それに、仕事を休んでわざわざ病院の時間を取るよりは近くのドラッグストアや薬局で手に入れるようにするほうがスピーディーですし、インターネット通販を利用するのであれば24時間いつでもどこでも購入可能です。

老人や子供でなければ市販薬の方が安いし手軽だし、まとめ買いも可能です。
日頃から頭痛もちでよく頭が痛くなるという方、毎月生理痛に悩まされているという方はまとめ買いして自宅に常備しておきましょう。
もしものときの常備薬として薬箱に1つ、ロキソニンを入れておくのもおすすめです。

ただし、いつもと違う症状が出てきて、服用しても薬が効かなくなったという場合は無理せず医療機関を利用するようにしましょう。

いつもの痛みへのお守りとして市販薬ロキソニンSを、そしていつもと違った痛みがするので病院で診てもらわないという時は早めに病院へという使い分けをしましょう。
薬代がもったいないからと診察を受けずにいて後悔するようなことだけは避けましょう。

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